獣の奏者エリン
アニメログ5


41話 真王の真実

渾身の見逃し三振っぷりです。DVDのどこかにとってあるのかなあ、とりあえず探すところから!(^-^;

真王とエリンがイアル立ち会いの下で対面し、王獣と大罪の伝承について真王に話す回です。
ダミヤは自分が話し合いから外されたことに疑惑を持ちますが、あくまでその内容を知ることはありません。
それが真実だとたしかめる術はないのですが、真王ハルミヤはエリンの話を信じ、途切れてしまった知識に
悲しみと怒りを表します。
リランを連れて行くことでまた大罪が繰り返されるかもしれない政治的な可能性のために、エリンは
その覚悟をハルミヤに語ります。
「私一人でおさめられるなら、命はいつでも取って下さって構いません」と…。
ハルミヤはエリンの心を汲んでリランをカザルムに置いて良いといい、褒賞を与えて去らせます。
まだ怪我の痛々しいイアルとそれを気遣うエリンが描かれるんですが…だまって真王のまつ室内へ入れ、と
うながしたあとで通り過ぎた後にそっと「…ありがとう」と真顔で礼を言うイアルがポイントです(^v^)。
もう片側にいたセ・ザンのカイルが「こいつツンデレかよ!」という目で見てから苦笑するのが芸が細かい(笑)。

2010.3.28


42話 セィミヤの涙

おおお シュナンの純愛ボンバー…!!! というか全編シュナン×セィミヤだったので
「いいの!?こんな回があっていいの!?ハラショー!!!」
と転がりまくっておりました。うん、このアニメのスタッフには少女漫画魂を感じますっ…(^-^)
イアルとエリンも同じくらい描いてもらえるかと思うと、大事に描いてもらっているなぁとひしひしと。
ところでシュナンとセィミヤがサシで交渉するところ、雨のシーンなのは、セィミヤさまの心が雨模様だからなのか、
それともシュナンが水も滴るいい男になってるからなのか(笑) ついつい勘ぐっちゃいますよね。
小道具や天気など、いろいろ計算されているアニメなだけに。



たとえこの命消えても

うすうすそうじゃないかと思っていましたが
やっぱり1話見落としてた!
「真王の真実」の回です…
どうりで「中・略!」みたいな雰囲気がするなあ それともここはあとでセィミヤのところにエリンが 突撃!あなたのお風呂タイム するから略してるのかなーとかいろいろ勘ぐっちゃいました
本当に中略状態だったわけですね
こいつぁやられたぜ!(^-^;
残念な事実に思わずイアルとエリン描いてしまいました…

2009/11/21



適当な4コマ。傾いててすいません…
結構前に描いて、放置してました。
2009.12.4


43話 獣の医術師

エリンとリランの関係が一歩変化する、ラストシーンにつながる重要な心理を描く回です。ちゃんとレポを取ったのでゆっくりupします。

 ラザルへと召喚されるエリンのところへ、王都から使者と王獣使い達がやってきます。
断るエリンに対し、「断ることは死罪に値するのだぞ」と脅す使者。
その言葉から連想される、ソヨンの死を暗示するかのようにきらりと光るエリンの腕輪。
強引にエリンを連行し、リランを笛で縛ろうとした使者は、王獣使いに指示を出しますが、彼らが音無し笛を口にあてた直後、リランはトラウマの原因になった王獣使い達だと見抜いて臨戦態勢に入り、噛み殺そうと近寄ります。リランに人を殺させたくなくて制止しようと、必死に前に飛び出したエリンの左手は、エリンが守りたかったリランによって噛みちぎられてしまいます。出血多量とショックでその場に倒れるエリン、殺されるかという恐怖で怯えて逃げる使者とまっ先に飛び出した王獣使い達。エリンは自分で笛を使ってリランを止めたのでした。
リランの口からしたたる雫は、エリンの血ではなく、涙のように見えました。
 気を失ったエリンを見舞いながら、キリクはダミヤとの会話を思い出しています。清らかなものを守るためには、時には毒も必要なのだというダミヤ。キリクにとって、清らかなものとはエリン、そして自由に飛翔するリラン。それをまた、閉じこめ、利用しようとしている…。キリクの心にはどんどん迷いが積もっていきます。
 倒れているエリンは、夢の中でソヨンに会い、母の答えを得ようとします。王獣は闘蛇と比べてどうだと思うか?お母さんも、野山で生きる獣のように闘蛇を育ててあげたかったのか?そう泣きつきたいエリン、でももう母はいない…。
目覚めたエリンは自分が左手の中指から先の3本を失ったことを知り、喪失感で腕を抱え込みます。見舞いに来たエサル師は王獣使い達の情報をエリンに教え、なぜリランが怒ったのかを教えます。
「音無し笛を吹いたものに、王獣はけして懐かない。それでも私はリランの世話を投げ出したくない…」というエリンに、「それは最も辛い道よ」と悲しそうに言うエサル師。それでもそうしたいエリンの気持ちを理解するからこそ、エサル師はエリンに左手を覆うグローブを与えます。せめてもの守りを。
 傷を癒したエリンは、使者達にハルミヤを守った報奨金をすべて渡して詫びましたが、彼らはそれを受けつけず、音無し笛をさっさと吹かせなかったエリンに「もう少しで殺されるところだった」という恨みの目を向けたのでした。
リランのもとへ勇気を出して向かったエリンは、愛するリランに唸られ、警戒されます。ぐっとこらえながら、固い決意をこめて「唸るのをやめなさい、リラン 言うことを聞かなければ、笛を吹くわ」とリランを見つめるエリン。羽を広げて威嚇していたリランは、エリンとの意思の勝負に負けて羽根を下ろしますが、目は信用していないと伝え厳しいまま。あれから一度も外へ出なかったリランですが、「外へ出なさい」とエリンに命じられておとなしく王獣舎を出て行きます。そこにあるのは信頼と愛情による服従ではなく、力と意思による服従。
エサル師のくれた左手のグローブに、母の腕輪を二重のお守りのようにしっかりとはめながらエリンは覚悟を決めます。

「私は、獣の医術師。
獣を育て、迷いながら、苦しみながら獣とともに生きる。お母さんのように」

悲しげに闘蛇を見つめるソヨンの顔を思い出し、涙をこらえながら…。
 その数日後、リラン用の移動荷馬車が用意されて、リランは載せられ、幼いアルも薬入りの餌で眠らされ、足かせをはめられてラザルへの旅が始まります。見送るエサル師とトムラ教導師見習いの二人。
トムラ「エサル先生、キリク先生は?」
エサル「エリンと一緒に、ラザルに行ったわ」
トムラ「ラザルに?なぜ、キリク先生が?」  *松島はここでもっとトムラ先輩につっこんで欲しいと思いました(笑)
エサル「理由は分からない。王宮からのご命令だから」
トムラ「エリンはこの先、どうなるんでしょうか」
エサル「もう、私たちには、どうすることもできない。 だけどのこのカザルムから、行く末を見守り続けましょう。
     私たちにできることは、それしかないのだから」
エサル師の目には涙がたたえられ、カザルムを出たことで失われる保護と、この先エリンにとってカザルムが人質同然だと言うことをももしかして見通していたのではと思います。
エリンたちはヌックとモックの御す馬車に乗り、キリクと同乗してラザルに向かいます。
そして、抗うことのできぬ大きな力(この場合は政治権力よりも運命の意味の方かな)に対して、「最後まで、強く生きよう」と思います。母が助けて、生きなさいと言ってくれたこの命の限り。

2010.3.28 メモはあったけどupすごい遅れました…。


44話 アクン・メ・チャイ

 ラザル王獣保護場に連行されるエリン。なぜかキリクやヌック・モックも同行することになっているが、エリンは気にせず膝を抱えたまま沈んでいます。
「王宮は君に、大きな期待を寄せている。君がダミヤさまの命令を受け入れれば、ある程度の自由は手にはいるよ」
とキリクは説得しようとするが、エリンは野に生きる獣を野に生きるように生きさせたいと思い続けてきたから、特滋水や音無し笛を使わずにきたのに…と自己否定をします。
エリン「私は無力です」
キリクは「運命に身をゆだねて生きることは罪ではないよ」と言いますが、エリンはさらに自分がリランを育てたことも、飛ばせて王獣の子を出産させたことも、すべて間違っていたのでしょうかとキリクに問います。
そんなことはない、となだめるキリクはエリンがいつも腰に下げた袋から落とした短剣を見て驚きます。
キリク「なぜそんなものを! …まさか…死ぬつもりで」
エリン「私の取った行動が災いになるなら、私はそうなる前に責任を取ります」
言い切るエリンに、妹のターヤの言葉が重なります。
ターヤ『お兄様、こうなる覚悟はいつでも出来ていたの。お兄様、幸せになって…』
そう言って毒で死んだ妹の犠牲が…。
 一方、アケ村ではワダンがすっかり頭領気取りで、近く戦があると、大公から知らせがあったぞ!と意気込んでいます。その戦が、真王との戦いとは思いもせずに。
エリンの幼馴染みのソジュは墓地ではない木の根本の石積みの粗末なお墓にリンゴや人形を供えています。隣の小さな娘が、なぜこんな所にお墓があるのか、アクン・メ・チャイの墓だから?と聞きます。
幼い子なのにそんな言葉を覚えて使わせてしまっているこの村の意識のかわらなさ、心なさにソジュはびくりとしますが、「お母さんの友達だったの。勇気があって、とても素敵な子だったわ。私、いまだに信じられない。エリンちゃんが死んだなんて」と手を合わせます。
 王都に近いラザルからエリンを呼び寄せたダミヤは自分の部屋にエリンを招じ入れ、自ら鍵を掛けて退路を断った上で王獣について問います。
「笛を吹いた私とリランの間には、以前のような親しみはありません」と固い口調で話すエリン。
同じ長いすの両端に腰掛けて気さくにシュナンがセイミヤに自分の身をささげよと言った話をしたダミヤは、本題に入ります。
「そなたには、王獣部隊を作ってもらいたい」
その言葉に、予想はしていながらも大罪を思い震えるエリン。思わせぶりな釣り天秤の調度を前に真王と大公のパワーバランスを説くダミヤ。
王獣部隊さえあれば、闘蛇の戦力に対抗できると語るダミヤに、伝説のオファロン王が重なります。エリンは王獣規範を作ったヨジェの心を思い、今また私が真王のかわりとしてさせられようとしているのだと悟ります。そして必死にその作戦から心を逸らそうと考えます。
王獣部隊は無理です。なぜなら私はアクン・メ・チャイで不思議な力で王獣を操っているのだから。
その言い訳が通用すれば、犠牲はリランだけですむ。特別な力など無いことをよく知りながら、エリンは人びとの思いこみを利用し、それを証明するとダミヤに言います。
「アクン・メ・チャイ」というのは霧の民とリョザの民の間に生まれた、本来交わってはならないものを指す言葉。
ダミヤがリラン達を利用するのをはばもうとするエリンは、ラザル王獣保護場で他の医術師に竪琴を弾かせて、獣の操り方を教えてみます。
服装も変わって、リランに乗れるようなスパッツを身につけています。
 「これから王獣を操る技を、お教えします」 誰にでもできるのならば、教えれば他の方でも出来るはずだとエリンは言い、一番大きな王獣に無造作に見えるように慎重に近づき、竪琴を奏でます。一瞬の恐怖。止まった王獣はエリンにも顔を近づけます。それを見て勢いづくラザルの飼育者とダミヤ。
しかし、幼い頃から音無し笛を吹くことで従わされてきた王獣は、エリンには心を開いても、オウリの「言うことを聞かせたい、なぜあの娘の声には応えても自分にはそれがさせられないのか」という焦り、そして王獣に近づきすぎることに対するおそれを内包した竪琴の音には心を開くわけもなく、うなり続ける王獣との距離の限界を一歩踏み越えたオウリは王獣にかみ殺されそうになります。エリンがずっと構えていた音無し笛をギリギリで吹くことでオウリは救われます。
ダミヤはその差を見せつけられて、「アクン・メ・チャイか…」と気圧されて呟きます。これで分かったかと問うエリンに対し、ダミヤは王獣を操る技がエリンにしかできないことを見せつけられてもへこむことなく、カザルムのエサル達教導師や学童達を盾に取り、エリンを従わせようとします。自分の家族とも思う大切な人をそのように扱われ、憤慨するエリン。
ダミヤ「けして私は諦めたわけではないよ。しかしそのためには何年もかかる。そなたにはぜひとも王獣を飛ばして、真王を守ってもらう」
エリン「この国の病根は、たった一回の奇跡で騙されるほどおろかでしょうか」
シュナンは真面目だから、1回でも王獣が飛べば引き下がるさというダミヤ。それでもエリンが従わないというのなら
ダミヤ「生きながらにして ヒカラに落としてあげよう。 既にカザルムは私がおさえている」
こう脅されたエリンですが、ダミヤの言葉の中に一筋の光明を見出します。

「もし大公がこの国の王になれば、闘蛇の上に立つ王獣などいらなくなる」

大公が、この国の王になったら。

「そなたや王獣が生きるためには、真王の世であることが必要なのだ」

闘蛇乗りの大公が王になったら、王獣を操る技は封印される。

彼女にはダミヤに従うかどうかという選択肢はないのですが、利用うされながらも活路を切りひらきたい。エリンが追いつめられた中で必死に思い始めるところで終わります。
2010.3.28 追加

 エリンが幼い頃を過ごした闘蛇衆のアケ村では、幼馴染みのソジュが大きくなり、はやくに結婚して幼い子を持つ母親になっていましたが、(エリンが独身でキャリアウーマンへの道を歩いてる時に、職人の子どもってやっぱり早く大人にならされるんだな…!(^-^;と思いましたが、実際そんなものですよね)彼女はエリンのための墓に手を合わせ、冥福を祈り、花を手向け、リンゴを供えます。
「お母さん、なぜこの人のお墓はみんなと同じところじゃなくて、こんな村はずれにあるの? アクン・メ・チャイだから?」
幼い子どもの無邪気な問いかけだけに、ソジュはショックを受けます。今でもエリンの死を信じられない彼女の姿も、また原作で語られなかったこの世界のどこかであったはずのことです。ていねいに時間の流れが描かれていてちょっと嬉しかった、そしてアーリョに対する差別は形を変えてどこにでもあるものだと思うと、いろいろ考えて切なくなりました。


45話 かごの鳥

キリクのダミヤと王族への忠誠心と、エリンに重ねる妹・ターヤとの関係を描く回…なんですが
キリクというキャラを通して、エリンとイアルが第3者の目線から語られ、なぜ彼らがそこ(次回参照)で心をふれあわせていくことになるのか、という話の展開をつなぐことになるのだと思います。
原作で読者の想像にまかせる部分が、アニメなので略せないからこそのキリクなんですね。
ここに来て、やっとキリクの必要性が分かった気がします。
っていっても、まだ見ていないんですけども。(^-^;


2009/12/9

「二人の絆」の前の回(ダミヤにイアルが毒を盛られる回)やっと見られたんですが…
ずっと前から疑問だったことがある…

なんでキリクは頭をさらしている時は襟元が下向きなのに
仮面を被っている時にはイアルと同じように襟元が逆立った髪型になるんでしょうかっ

……

はいーどうでもいいつっこみでしたー
でも気になるんだよう…


46話 二人の絆

イアルとエリンにもだもだするには欠かせない、原作屈指の名シーンの回です!これを見なければ、エリンを見たとは言わせないぜ…!(^-^)

エリン
、珍しくリアルタイムに見ていたわけですが!(先週のをまだ見ていない)
うは!タイトル、「
二人の絆」って!!うはうはしていいですか、うはうはして。(…)
エリンとイアルが見つめ合ったり、セリフごとにびくびくしてましたよ!
そしてキリクめ!なんでそのいいシーン見ちゃってるんだお前!そっとしておいてやれよ!(笑)
あいかわらず見てるだけのキリクでしたが、イアルがエリンの肩にもたれかかったりしてるのまで
デバガメしてるとは思わなかったな!それもその逆も含めて「ぎゃー!!」ってなりました。わかりやすい私…。
ターヤを思ってダミヤから離れることにしたキリク。これからまだ絡んでくるつもりなのかな。
エリンが「キリク先生が!?」と意外に思っているところとか、思ったより信頼されていたんだなあと
そっちを意外に思いました。そういやけっこうキリクを相手に悩み相談してましたね…。
それにしても、緊迫した、せつない展開の中で獣の奏者屈指の名シーンをたっぷり描いてくれたなあと
うれしかったです。アルがきゅうきゅうないててかわいかったなーv

2009.11.28

 二人の絆。

2009/11/29



愛し君に 闘蛇のような生き方と言われてなお
そのようにしか、生きられない自分がいる

2009.11.29



わたしの この一つの命さえあれば贖えるというのならば
私はきっとためらわずにそうするでしょうから

たとえ私を大事に思ってくれる人がどれだけいようとも

2009.11.30


47話 清らかな夜

エリンとイアルが共謀してセィミヤさまのヌードを脅かす回です!(^-^)
予告で見る限り、お風呂が露天でしかもかなり広いんですね!
ちょっと、精霊の守り人の初回でバルサが二ノ宮のお風呂に浸からせてもらった時のことを思い出しました。
それにしても、この国は山がちだから温泉がわくのか、エサル師と一緒にジョウンのゆかりの地を巡るための旅で泊まった宿屋も大きな浴場でしたね。てっきり大公領では(とくに闘蛇村だからこそ)公衆浴場スタイルなので、真王領ではもっと違うスタイルなのかなと風俗的な関心を寄せていたんですが、そうでもないようなので、あれだけ水を使うお風呂が全国的なのだとするとちょっと不思議な感じです。


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いよいよ大公軍との対面の日が近づき、一人身を清めるため森の中の禊場に向かうセィミヤ。

控え室で用意を待つ間に王族で結婚相手(予定)のダミヤがやってきて、セィミヤにやさしい耳障りのよい言葉を投げかけ、大公軍などリラン一頭だけで蹴散らせるし、そうすれば真王の権威も回復する…と嘯きます。
以前シュナンがセィミヤにこの国の現状を理解してもらうため傷病兵を連れてきた時のことを思い出し、目を開き始めたセィミヤが本当にこのままでいいのだろうかと不安を感じながらもダミヤに丸め込まれ、「きっとうまくいくはず、だって自分は神であるヨジェの子孫なのだから」と心に言い聞かせて禊ぎをしに行きます。そしてセィミヤが禊ぎの水に浸かり、侍女のナミが離れ、セィミヤが本当に一人になったタイミングを見計らって、森の梢から小鳥たちがざわめいて飛び立ち、異変を感じたセィミヤが風を受けて驚いた時、目の前には王獣に乗ったエリンがその背から滑り降りてきました。
エリンのことを聞き知っていたセィミヤは、このような手段を講じなくてもいつでも謁見には応じたのにと言いますが、エリンは今このときでなければセィミヤと二人きりで会うことはかなわないし、そもそも自分がセィミヤに会うことはダミヤにより禁じられていたこと、自分は望んでここにいるわけではなくダミヤにカザルムの人びとを人質に取られ仕方なくいることを説明します。
思いも寄らなかったことに驚きつつ、セィミヤは冷静にエリンの言葉を聞こうとします。エリンは真王ハルミヤに伝えた霧の民の伝承をセィミヤに伝え、ハルミヤがなぜあのような死に方をするに到ったかを説きました。
話に疑問とともにどこか納得を感じつつ、エリンがなぜこのような行いをするに到るのかに政治的な裏があるのかどうかを探ろうとするセィミヤは、エリンの持っていた竪琴に「イアル」と名前があることに目を留め、追われたセ・ザンの元隊長イアルが復権を求めてダミヤを貶めようとしているのではないかとエリンに言います。そしてここにエリンを導いたのもイアルの情報があったからではないのかと。
エリンはそれを否定しませんが、セィミヤにすべてを伝えたことで真王がこれからどうするのか、その裁可を仰ぎます。セィミヤは祖母を殺したのがダミヤであることに身震いをし、その甘言にのって欺かれ続けてきた自分の愚かさと無力さを思います。
そしてセィミヤは、エリンにこの戦いを真王の側で見届ける許しを出します。たとえダミヤが反対しようとも…。


ダミヤに騙されていたことを悟るセィミヤがせつなかったなあ。
ところで禊ぎってことは水なんですかあれ。
たしかお風呂場ですよね…?
温泉なのだったら、湯気がまったく出ていないので…おかしいと思っているのですが
真冬にあんなかっこで水に浸かったうえエリンと立ち話(*長時間)なんて 真王業務過酷すぎです…!!!

原作ではもっとエリンに冷たかった印象のあるセィミヤですが、思ったよりソフトでしたね。
セィミヤさまの真価は、3、4巻にあると思います。選び取った道に対して責任を持とうとするセィミヤさまは、偉いと思うのです。
過ちを認める強さがあることも。


48話 リョザの夜明け

大公軍の本営では、シュナンが真王の出方をはかって厳しい顔で案じていました。そこへ弟のヌガンがやってきて、城の防備を任せていたのに持ち場を離れるとは!とシュナンは怒りますが、ヌガンは私もこの国がどうなるのかその場で見たかったのだと言い張ります。まさか真王陛下を兄上が攻撃したりしないでしょうね、と…。その兄弟の距離感が寂しい感じですが、そのやり取りの最中、奥から出てきた病みつかれた大公は気力を振り絞り、シュナンにこの国を変えてほしいと説きます。シュナンは、必ずセィミヤさまはわかって下さる…とそれだけを念じていました。

リランとエリンは(そしてなぜかヌックモックも)王獣用の巨大な天幕を用意され、シュナンに指定された場所の丘の上の真王の本営にいました。
セィミヤやダミヤは真王のために饗される国の起源にまつわる舞踊を観劇しつつ約束の刻限(夜明け)を待ち、セィミヤは今や知ったほんとうの歴史を胸に、複雑な思いでそれを見ていました。

エリンは天幕の近くまでフラフラ怪我を負ったままやってきたキリクを手当てします。(発見者はヌックとモック)
キリクはエリンに妹のターヤを重ねつつ、その運命を最期まで見届けたくてエリンのもとに来たのですが、力尽きたのでした。エリンはキリクを裏切り者だと分かっていながら「怪我をしている人をほうってはおけないから」手当てし、キリクを「キリク先生」と呼ぶのも変えませんでした。エリンにとってキリクは、リランの前でこのさだめを悩み苦しみつつ受け入れることを決意した時に、それを聞いてくれた相手であり、策略のためだったとはいえカザルムからラザルにきた数少ない人の一人だったのもあると思います。
キリクはエリンに今が最後のチャンスだから、私とともに逃げようと語りかけます。エリンは「行けません」と断ります。もしエリンが逃げるつもりなら、もっと前に逃げていたでしょう…。その運命を受け入れるところがエリンの強さなのです。
キリクにも生きて、そして幸せになって下さい、と言って送り出すエリン。その言葉に、キリクはエリンに断られたことで自分が救えたかもしれない妹を重ねて「やはり誰も自分は救えない」と気を落としていたところへ衝撃を受けます。「ターヤと同じ事を言う…」エリンは、そのキリクの思いに気づいても、もう何も出来ることはなかったのでした。

一方イアルも、傷ついた体を引きずりながらエリンの天幕(なのか真王の天幕なのか)を目指していますが、途中で一人の男にサイコロで攻撃され、一閃でそれをはたき落としてから振り向くと、例によって軽く声を掛けられました。
「よう、セ・ザンの元隊長さんよぉ」
それはセ・ザン(を解雇された)のカイルでした。カイルは自分もイアルのために一肌脱ぎ、その企てを手伝おうと言います。しかしイアルは首を振り、怪我人は足手まといになるから一人でいいのだと言います。お前だって怪我人じゃないかとカイルはつっこみますが、イアルの意地を感じて身を引きます。

天幕から出てきたキリクは、こちらに向かうイアルに出会い、お互い満身創痍ながら最後の決着をつけようと切り結びます。その激しい攻防はどちらも一歩も引かないものでしたが、その戦いを脇からニセのサイ・ガムルたちが見つけ、「使えないコマが2つ居るぞ」と嘲笑しながらダミヤの命で二人を始末しにかかります。自分たちの戦いに割り込まれたと気づいた二人はニセのサイ・ガムル達に応戦しますがどちらも手負いのうえ、今の強敵との戦いで消耗しています。キリクが逃げられそうなチャンスでイアルは行け!と声を掛けますがキリクは敢えてイアルのために戻り、二人はサイ・ガムル達をすべて倒しますが、キリクはせっかく手当てしてもらったのにさらに新たな重傷を負って膝をつきます。イアルはなぜ自分を助けたとキリクに問いますが、キリクは自分は止血くらいできる、それよりもあの子の側に行くのならそれ(ニセのサイ・ガムル達が被っていた仮面)を使え、と忠告します。イアルは頷いて去り、キリクは一人雪の中に倒れます。エリンのことを思いながら…。

そしてイアルは運良く仮面のおかげで敵の中に紛れ込んで真王のそばに位置どり、夜明けがとうとう訪れます。
「新しいリョザ」の夜明けを見守り、期待するすべての人びとがそれぞれの思いを胸に朝日を待ちます。それは竪琴職人のヤントクであったり、今や結婚して赤ん坊を抱えるユーヤンとカシュガンの夫婦だったり、アケ村のサジュや幼馴染み達だったり、カザルムでエリンを心配するトムラやエサル師たちでした。
そしてアフォン・ノアの彼方からやってくる山脈を染める美しい夜明けの日を見た時、セィミヤは何かを悟り、あまりの美しさに涙をこぼします。
そのとき、彼女の中でリョザの新しい世が見え、心が決まったのです。
しかしそれを理解せぬダミヤはセィミヤがこの日を怖れて流す不安の涙ととって慰めの言葉をかけるのでした。

リョザの夜明けの回のセィミヤさま。
夜明けの演出が美しかったです。
けど、あの寒々しい空模様の中、闘蛇衆→半袖!、ヤントク→半袖!とか
お お お 冬仕様にしてやってくれお願いだから!!!と思いました。
ちょっと長袖の描写にするだけでいいんだからさ…!!!(=_=;
ユーヤンは子だくさんでいいなー。
思わずコマ送りで見て、後ろがカシュガンであるかどうかをガン見しました。。。
あいかわらずシュナンがかっこいーです(^-^) ほ れ そ う だ よ !!(苦笑)
ヌガンとの確執もていねいに描かれているなあ。
でもこの回ってキリクとイアルの絡みとかがなかったら、あらすじが4行くらいで書けそうです…!(涙) *じゃあ更新しろよ
夜明けを大切に描きたかったんだね…。(…)

2009/12/19

あらすじが4行とかかいたので、ほんとに書けるかと試してみたら、ていねいにレポしすぎて手が疲れました…あれ?
ヌガンのシュナンの信用のしなさが、…酷くて泣けるね… 信じ合っていた兄弟を前半で描いていただけに辛いです。
アニメで丁寧に途中経過を描き続けたかいがあった!!
そしてエリンはついにキリクがシスコンであったことを知りました(苦笑) 
まったく動じなかったのはキリクが眼中外だからですか!?即答に吹きました。
イアルとキリクの共闘は、戦いの絵がひたすら使い回しだったのは残念でしたが、まあ守り人のように
戦いを大事にする場面でもないのでしょうがないかなあ。残虐シーンを削る方向で…。。。
そして吹雪が画面を見づらくしていて、なかなか 効果なんだけど 微妙でした。
あの見づらさとの対比で夜明けの日の出がより美しく見えるという策略…!?(^-^;

2009.12.18

*この辺から年末冬コミ進行になってますorz

 2009/12/23

「ターヤ… ターヤぁぁぁぁ…」

と毒殺された妹を抱きながら、キリクが泣いてる例のあのシーン。
少なくともカザルムにきたキリクは一つだけは嘘を付いていませんでした。

「ここを追い出されたら、もうぼくにはどこにも行くところなんてないんですよ」

ダミヤのもとで飼われるのが居場所でないのなら たしかに彼にはどこにもいるところなんて、無かったのです。
彼の真実だったんだなあ…としみじみ思い返しています。

そんなこと言ってるわりにキリクのネタみんな非道いけど…!ごめんキリク、君いじりやすすぎ!!(苦笑)

top用にずっとフォトショで細かい作業してたので、ざかざか書きたくなってらくがきしたのでたいそう粗いです。
しかしトーン万歳…白黒万歳…とちょっと思いました…。



 2009/12/24

きっと命が終わる時にわかるの
この世界がどれだけうつくしかったか
このいのちがどれだけまぶしいものか
そして
あなたという存在がどれだけ私を支えてくれていたのか

だから 大事なものすべて抱きしめて生きていくわ
ありがとうと言って逝くそのときまで


エリンがジェシとイアルを思いながら残りの人生をどう思って生きていたか 考えるとせつなくなります。
アニメではそこまでは描かないと思うけれど。
3,4巻は文章で泣きながら読みすすめてほしい、「人」のさまざまな生きざまの物語。

 2009/12/26

いや 本の話だよエリンさん。
12p本です。
タイトルは 「エリンどきっ!」(嘘)

タイトル決まってないです が
取り込みはできたのであとは加工だけですー。

 2009/12/27

フフフ…わかっていたよ 俺の出番が少ないことなど…!


あ なんか悲しい絵に…

原稿作業は微妙ですー4/12終わりましたあー
エリンのキャラはトーン髪が多いので思ったより難航しておりますー


タイトルはギャグ本なのでもういいやーということで エリンどきっ! にほんとになっちゃいました

…どうしよう
*一応某ジャ●プの「あ●どきっ」みたいな… そんな感じで… (ネタとは関係ないですが)

 2009/12/27

大公家の兄弟… 服の指定細かすぎますっ…!微妙にグラデーション違うんだもん…(涙)

ヌガンの服を一生懸命塗ってたら
「これ エリン本… エリン本だよね?
なんで私 ヌガンで2本もギャグ描いてんの?」
と思い至りました
けっこうヌガン好きらしい。アニメの方。
ヌガンの自決シーンはちゃんと最終回に描かれたのかどうか気になる…。
5/12終わり!

 2009/12/28

「セィミヤさまー!!」

なんか男心をわかってもらいたい今日この頃。
シュナンを見てれば見てるほど、冷静でかっこいい高彬(*なんて素敵にジャパネスク)に見えてきました。あと、設定的に年下じゃないけど…!
正統派で理論的で、そして愛情深いところ。
高彬好きだったなあ…(遠い目)

6/12終わったですー ってこれ実況?
 02:16:47

7/12終了ー 04:19:21

8/12終了ー キリクの服もじゅうぶんめんどくさかった… 05:30:15

 2009/12/28

裏表紙終わったー
あと表紙塗って
 ペーパー加工して(塗り絵かも…)
  荷物用意して
   夜行に乗ったら終わりです
  07:55:24

あとは印刷してしまえば…!
遊び紙を入れてみるつもりですー(^-^)
 14:03:29


49話

見てる暇がない…!冬コミから帰ったら…。。。


50話

噂によるとジェシが出てきたらしいですね!いいなあ見たいなあ…。。。
さあ見終わったら原作3,4巻にレッツゴーですよ!